ゆるっと美活〜ふうたろコラム〜

隠さない!毛穴レス.たまご肌にしよう!!すっぴんを褒められたい。

化粧品に使われる『防腐剤』って実は『悪者』ではない!?

今日は防腐剤について書こうかなと思います!

防腐剤は細菌やカビの増殖、腐敗をふせいでくれる成分で

化粧品にも含まれる成分です。

 

【防腐剤=良くないもの】という認識の方が多いかなと思うので

私の愛読書、かずのすけ先生の『美肌成分図鑑』をまとめてみました! 

基本今までの記事もカテゴリーに分けてこの著書を基にまとめています。

 

 

◽️化粧品によく使用される防腐剤

 ・〇〇パラベン

  最も広く使用される防腐剤で抗菌性を示す濃度での安全性も高く

  毒性も低いと言われている。

  少量で広範囲の微生物に対して有効的。

 ・安息香酸、安息香酸莫Na

        香料として用いられる『安息香』という天然樹脂の中に存在する成分。

  多くの場合は水に溶けやすい安息香酸Naを使用する。

  PHによって防腐剤力が変化するのも特徴で、オーガニック化粧品に使用できる為

  ナチュラル化粧品によく使用される。

 ・サリチル酸、サリチル酸Na

       化学合成によって得られるものもあるが、自然界でも広く存在する。

  殺菌防腐作用のほか、角質を溶かす作用も。

  この成分も、安息香酸同様オーガニック系に多く使用される。

 ・メチルイソチアゾリノン

  化学合成によって得られる成分で、少量で効果がある。

  特に海外化粧品に多く使用されるが、近年皮膚トラブル報告が増えており  

  敏感肌の方は気をつけた方が良い成分。

 

 

◽️防腐剤以外で防腐効果がある『その他の成分』

 ・エチルヘキシルグリセリン

  保湿効果のほか、デオドラント効果、エモリエント効果がある。

  抗菌性も高く1%以下で防腐効果がある。

  ※エモリエント効果とは皮膚の水分蒸発を防止し潤いを保持して

   皮膚を柔軟にする皮膚の生理作用のこと。

 ・ペンチレングリコール(1.2-ペンタンジオール)

  適度な保湿効果とともに防腐効果をもつ。

  単独で防腐効果を出すには2〜4%の配合が必要。

 ・1.2-ヘキサンジオール

  ペンチレングリコールより防腐力が高く、配合量が多いと

  皮膚への刺激が考えられる。

 ・カプリリルグリコール

  1.2-ヘキサンジオールより防腐効果が高く、水にも溶けにくく

  エモリエント効果がある。

  ただ人によっては刺激に感じることもある。

 ・カプリルヒドロキシサム酸

  抗菌力に優れた天然由来成分として、近年使用が増え始めている。

 ・ベンジルアルコール

  香料成分として使用される。

  オーガニック化粧品では使用できる防腐剤とされており、ナチュラル系に

  よく配合されている。

 

 

 ※これらの成分は、先ほどお話した『防腐剤』のみに組み合わせて使われたり

  これらの成分だけを使って『防腐剤フリー』などをうたった

  敏感肌化粧品に使用されたりすることが多い。

  防腐剤フリーと書かれた製品には、ルール上『防腐剤』が入ってはいけない。

  ただし『その他の成分』のような、主な目的が保湿剤や香料剤となり 

  防腐効果があっても防腐剤としての扱いを受けない成分を使用しているケースも。

  このケースでも防腐効果がある事に変わりないので刺激がないと過信するのは

  いけないです。

                                                                    

 

◽️果たして防腐剤で最も使われる『パラベン』は本当に悪者?

 化粧品を選ぶ時、成分を見て決める方や無添加などを気にする方は

 まずこのパラベンが入っているか見る方も多いかと。。

 ただ、果たして『パラベンフリー』や『防腐剤無添加』といったものが

 全て肌に優しい、安全と言えるのでしょうか?

 パラベンの特徴としては、先ほどもお話した通り、広い範囲の微生物に対して

 高い抗菌作用を持っており人体に対する毒性も低く、過敏症や皮膚刺激が

 防腐剤の中でも少ないものになります。

 化粧品には『未開封かつ適度な環境での保管において3年以上の品質変化が

 無いと思われるものにおいては、使用期限表示の義務は無い』という決まりが

 あります。つまり未開封なら3年は保証されているという事。

 しかし開けた瞬間から劣化は始まっていきますよね。

 開封後は空気が触れるだけで酸化したり、雑菌が混入し繁殖する恐れがあります。

 もしも変質した化粧品をせっせと塗り続けていたら・・・💦

 ですので、化粧品には防腐剤や保存料が不可欠ということ!!

 中でもこのパラベンは抗菌力と安全性の高さに定評があります。

 配合量の上限も法律で厳しく規制され、また実際に配合される量は

 上限の5分の1程度なので、よほどパラベンが合わないと分かっている方で

 無い限りは敬遠する必要はないでしょう。

 パラベンフリーというと、あたかも防腐剤が入っていない様に感じますが

 その代わりに他の防腐作用のある成分を使っているスキンケアもあります。

 例えば先ほど『その他の成分』で出てきたペチレングリコール。

 この成分で防腐効果を出す為には2〜4%と多量に添加する必要があり

 その分刺激を感じやすくなるという事になります。

 ですので、『パラベン』=『悪者』という考えはせず、化粧品に含まれる成分を

 見ながら自分の肌にあった化粧品をじっくり探してみてください☺︎